年末、まりあはHALUCAが社宅として用意した高級マンションへ引っ越す。
広く清潔な部屋に安心感を覚えながらも、今までの生活から別の場所へ移されたような非現実感を抱く。
5月に小川から連絡を受けて以降、理沙たちとの出会い、契約、PV公開と、まりあの生活は劇的に変わっていた。
会社では片岡まりあとして働き続ける一方、ふとした瞬間にマリア・エレーナとしての自分が顔を出し、日常との境界が揺らぎ始める。
PV公開後は好意的な反応とともに疑惑や悪意ある言葉も増えるが、
まりあはそれらを自分が次に何を届けるべきかを考えるための課題として受け止めようとする。
やがて彼女は、画面の中ではなく人前で生で歌いたいと柴原と小川に伝え、ファーストライブ計画が進んでいることを知る。
年明け、まりあは小川の車の中で、今の会社に辞表を出したことを静かに告げる。
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