オフの日、まりあは部屋で一日を重く過ごしていた。
前夜、小川に言い出せなかったことが胸に残り、休むよう言われていたにもかかわらず、ファーストコンサートや理沙から渡された曲のことばかり考えてしまう。
夕方、機械的に食事を済ませ、風呂上がりに洗面台の鏡を見ると、そこには疲れ切った自分の姿があった。
時間を忘れて見つめるうち、鏡の中の自分は明るく笑うマリア・エレーナの姿に変わり、まりあに「ぼんやりしている姿は似合わないよ」と語りかける。
マリアがコンサート曲の一節を口ずさむと、まりあも後を追うように歌い、少しだけ気持ちを取り戻す。
翌朝、HALUCAのオフィスで、まりあは小川に理沙の曲「他人の不幸は蜜の味」を聴かせる。
小川はタイトルと曲の強さに驚きつつ、まりあが歌えば別の意味を持つと感じる。
まりあは、その曲をファーストコンサートの曲目に含めてほしいと告げる。
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