柴原がいつもより少し遅れてHALUCAの事務所に現れると、小川はまりあと並んで応接テーブルに座り、理沙の曲「他人の不幸は蜜の味」を聴いてほしいと差し出す。
柴原は強烈なタイトルに戸惑いながらも、曲を聴くうちに可能性を感じ、盛り上がりそうな曲だと評価する。
小川は、この曲がまりあの別の可能性を引き出せるとして、ファーストコンサートへの追加を提案する。
柴原は残り4週間という時間、未発表曲であること、観客やスポンサーの反応を考え難色を示すが、まりあ自身も「この曲を歌ってみたい」と静かに願い出る。
柴原はディレクターと相談したうえで、曲順と演出を再構成する条件つきで採用を決める。
その後の4週間、準備はさらに慌ただしくなるが、まりあは自分で選んだ曲があることで以前ほど疲れを感じなくなる。
そしてコンサート当日、東京ドームスタジアムに観客が集まり始める。
同じ頃、新宿近くの小さなライブハウスでは、Arisa-Mistyのラストライブが始まろうとしていた。
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