あらすじ_01_19


理沙は開店から2時間たったところで一人で出勤した。先ほどまでライブハウスで歌っていた時の興奮が忘れられない。
もう見切りをつけるときだと思っていた。その日は普通通りに閉店時刻まで働いて、閉店後に親友に自分の思いを伝えた。
もう自分のやりたいように、今の仕事から比べれば確実にお金が貰えることは期待できないが、
自由のない今の生活にはもう決別したいという思いは、すでに理沙の心の中で固まっていた。
親友はしばらく理沙を見つめていたが、わかった。。。との一言だけ言った。そして、その日から理沙の家には帰らなくなった。
5日後、年末最後の営業日、今月の売り上げ結果が発表され、親友は1週間の休みがあったにもかかわらず店No1の売り上げを達成した。
彼女にとっての当面の目標は達成された。そして次の目標として、彼女は古参のキャストを取りまとめるママになることを決めていた。
ステージの上で皆の拍手をあびながら笑顔の親友。しかし、理沙だけが覚めた気持ちで彼女を見ていた。



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