あらすじ_03_13


職場でふと見つけた、軍の技術士官養成プログラムというものに理沙は魅力を感じた。職歴不問、制限があるとすれば年齢のみ。
技術者養成プログラムであるものの、軍事訓練もあり、体力に自信があるわけではない理沙はしばし悩んだが、
応募してみるだけでもやってみようと、早速近くの出張事務所での説明会に出席し、応募した。
入学にあたっては筆記試験と面接、そして体力試験をパスすることが前提で、早速理沙は体力をつけるために毎日決めた距離をランニング、
仕事の合間を見ては筋トレ、シフト勤務で夜昼逆転の時もあるものの、説明会でもらった前提知識のリストに従った勉強。
女性歌手の元マネージャーからの仕事紹介の件は、もう自分の目標とは思っていない。
勉強で疲れ果て、ぼんやりと部屋の天井を見つめていたところで、ふと仕事紹介の件を思い出した。
理沙は彼女に仕事紹介の件について断りの連絡を入れた。これでもう後戻りすることはできない。自らの退路を断った。



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