あらすじ_03_17


士官学校への入学が決まり、半年勤めた職場を退職することになった。気がつけば米国での生活も1年になっていた。
退職日の前日、同僚数人で飲み屋に集まってのささやかな壮行会がひらかれた。先日パーティーを開いてくれた同僚は、
兄と一緒にやってきていた。理沙は彼に自分の気持ちを伝えたいと思い、チャンスを狙っていたのだが、
そんな気分の高揚しているところで彼のガールフレンドが遅れて飲み屋にやってきた。理沙の気持ちはそこで一気に萎えてしまった。
翌日、職場の上司への挨拶も早々に済ませると、理沙は荷物をまとめてアパートを出た。
手持ちのお金も少ないので、今回の移動は費用節約のために長距離バスを利用することにした。出発の時刻までは時間があるので、
別れの挨拶でもをしようと同僚の家に立ち寄った。同僚の兄とガールフレンドもその場にいた。
兄は先日のパーティーの時と同じく理沙の事を激励し、力強く握手をしてきた。浮かれない気分だったが理沙は無理やり笑顔で同僚の家を後にする。



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