あらすじ_04_20


それから数日後、理沙はいつものように出勤し、仕事を普通のこなして定時にはクルマに乗って官舎に帰る。
同僚との会話はいつもの通り、いたって平静であり、特別に何か変わったところも見られない。同僚はかえって気にしていた。
次の日、昼から夜へのシフトメンバー交代、理沙とメンバーはチェックリストに従いいつものように作業チェックする。
そして理沙は官舎に帰る。官舎入り口がなぜか暗い。照明の故障だろうか。入り口から入ろうとすると物陰から何人かもぞもぞと動き出す。
理沙の周りでクラッカーが鳴らされる。サプライズだった。同僚は祝福の声をかけてくれたが、理沙は少し引いてしまった。
まわりで騒いでいる同僚に対して、理沙だけが非常に冷静だった。宇宙飛行修士号の件はいったいどうなってしまったのか。
まわりの興奮がようやく終息すると、理沙は宇宙飛行修士号に落選したことを皆に告げた。同僚のテンションはそこで一気に下がった。
ほんの一時の興奮は終わった。気持ちを盛り上げてくれた同僚に感謝の言葉を述べると。理沙は自分の部屋に入っていった。



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