あらすじ_05_03


緊急事態はいつ何時やってくる。突然のミサイル実験。微小な規模の制御核実験。ニュースの世界での世界情勢は平和に見えるものの、
政治家の力の誇示のために常に水面下では動きがあった。そして理沙は事あるごとに地道に対応する。
次の宇宙飛行修士号の募集を待ちながらも、時々、自分にはこの仕事は性に合っているのではないかと思うこともあった。
それはつい数日前に上司と昼食を食べていた時に、自身の異動の話を持ちかけられた時の事。
レーダー基地での司令官の仕事は10年近く、年齢もそれなりになりつつあるので、そろそろ別な基地への転属を希望しているとのこと。
宇宙飛行修士号になりたい気持ちも理解できるが、基地にとどまってキャリアアップを目指す道もあり、
今までの理沙の仕事での管理能力は、どの現場であっても十分生かせると上司は励ましの言葉をかけてくれた。
上司から認められれば、近々次の司令官になれるかもしれず、管理職として宇宙開発の仕事にかかわれるかもしれない。



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