あらすじ_05_09


最終選考のメンバーに対して、数々の訓練が行われる。かつての宇宙飛行士の過酷な訓練ほどではないが、
最低限宇宙での生活、作業に困らない程度の訓練は必須なので、航空機での疑似ゼロG訓練、水中での作業訓練、
僻地での救助隊が来るまでの間のサバイバル訓練が行われる。体力訓練は士官学校の時から久しぶりで新鮮だった。
サバイバル訓練では極寒の中で予定よりも2日長く生活することになったものの、3人のメンバーで互いの苦労話に熱中して飽きなかった。
レーダー基地での仕事と訓練との両立は難しい事だったが、正式な採用通知を受け取った時、理沙はようやく自分の夢が実現したと感じた。
とはいえ、まだようやくスタートラインに立ったばかりで、これから先の苦労の方が長いはず。気持ちを引き締めて修了式の会場に行くと、
最終選考メンバー16名全員が残っていた。そして開発局の長官、軍の上層部のスピーチに理沙は今まで以上にミッションの重要性を感じる。
3年近いレーダー基地での任務もいよいよ最終日。仕事が終わると上司部下含めて送別会が開かれる。



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