あらすじ_07_02


1年半ぶりで理沙が仕事に復帰した2年前の日に話は遡る。最初の出勤日には中核メンバー全員が集まって復帰を歓迎してくれた。
リーダー男のほほの傷についてはメンバーから理由を尋ねる声もあったが、うやむやになったままで全員は仕事に戻った。
理沙が不在の期間中、核融合推進システムの担当はメンタル女が兼務してくれていた。理沙は彼女に感謝するつもりで夕食に誘った。
夕食の時メンタル女は、理沙が不在の期間中にリーダー男が協力会社の女性と結婚したことを話した。理沙は初めて聞いた事のように反応した。
理沙にとっての驚きは、彼の結婚についてはメンタル女が一番の反対者であったことだった。彼女もまたリーダー男を好きで
だからこそ仕事上の利害関係に一番影響することなので、リーダー男には一番厳しく対応していたこと。
でも正直なところでは、リーダー男を好きな気持ちが強すぎてそんな反応をしてしまったことを悔やんでいた。
理沙は自分もリーダー男が好きだったということを正直に打ち明けた。お互いに恋に敗れたもの同士、複雑な心境だった。



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