あらすじ_07_13


探査船の完成にともない、木星、土星での具体的なミッション内容に合わせた必要機材の積み込みが始まった。
出発予定日も決まり、乗組員も確定したので、あとは出発日を迎えるばかりといったところで、中国からの不穏な動きの情報が伝わってきた。
中国のL2作業ステーションが拡張工事に入っていることは2年前から知られていた事だったが、核融合炉の部品が運びこまれ、
ロシアが製造した核融合推進システムが取り付けられると、居住区の拡張部分は実は宇宙船であることが判明し、
機材の積み込み作業も急ピッチで進められた。ロシアの手を借りながら水面下で準備を進めていた事は間違いない。
中国政府は宇宙船の建造を公式に認め、太陽系内の航路開拓のための調査船であることを説明した。
そして、準備が出来しだい調査船は出発すると発表した。しかし、出発日も目的地も明らかにはされていない。
理沙が仕事の引継ぎのためにテキサスに行くと、本部の慌ただしい雰囲気の中に巻き込まれることになってしまった。



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