あらすじ_23_05

太陽系の状況は、取り返しのつかないところまで悪化したと前置きしてから、大統領は今回の大統領令の背景について説明した。
政府は国民全体の安全を優先して行動すべきであり、利己的な目的のための一部の行動は許されるものではない。彼らに制裁を下し、
元のあるべき状態に戻すために具体的な行動をすることを決め、そのための大統領令の発令である。太陽系内の居住地に対して、
管理をすべて国家直轄の状態に戻し、勝手な行動を制限する。引き続き大統領からは具体的な内容について説明された。
地球政府との決済用口座は政府の支配のもとに入り、実質的に凍結されることになった。居住地の勝手な判断と行動は許されず、
現場のすべての設備、システムは国家の制御のもとで集中管理されることになり、今回の措置で国家は再び安全を取り戻すことになる。
もし居住地が勝手な行動を改めるならば情状酌量の余地はあると、逃げ道は用意されていたが、判断のための時間は2週間。
脅迫のレベルが上がっただけだと理沙は思った。お互いに相手の出方を見ながら徐々に圧力をかけてゆく、途中で音を上げたらそこで負けが決まる。



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