木星・大出力レーザー発振基地

木星・大出力レーザー発振基地は、もともとはプロキシマ・ケンタウリを目指す恒星探査機をレーザーで加速するために設計されたものですが、
大出力のレーザーの性能を生かして、攻撃用兵器として流用しています。
木星の居住地の防衛のため、地球政府からの独立の象徴としての意味合いも持っています。

プロキシマ・ケンタウリ探査計画のために、理沙を含めた木星居住地の管理者たちは、合計24基のレーザー発振基地の建設を事業団に提案しましたが、
その案は却下されました。あえて却下されることを見越して理沙は事業団に提案したわけで、
その後、スタディという位置づけで当初の計画から規模を縮小して3基のレーザー発振基地の建設をスタートさせました。

太陽/地球L3自動化生産プラント群のイメージ図を以下に示します。
左右に長く伸びるブラシ状のものは、木星のまわりの強力な高エネルギー磁場帯から電力を得るための装置です。

全体のイメージ図
木星・大出力レーザー発振基地の各コンポーネントについて説明します。

詳細は「
木星・大出力レーザー発振基地」もあわせて参照してください。
●電力変換ユニット
  ・アンテナ装置
  ・荷電粒子保護装置
  ・高電圧保護装置

●制御部
  ・制御システム
  ・JGPS連携位置測定システム

●発振器部
  ・動力変換装置
  ・レーザー発振システム
  ・熱放射、冷却装置

●動力装置
  ・小型原子炉
  ・プラズマ電力変換システム
  ・電力安定化装置
  ・電力貯蔵用キャパシタ

レーザー発進基地の木星周回軌道上での配置について、下の図にて説明します。

基地は木星の極軌道上に配置され、同じ周回軌道上に3基配置されています。
木星のまわりには強力な高エネルギー磁場帯があり、基地がこの磁場帯の中を高速に移動することでアンテナ装置に高電位差が発生し電力が生じます。
発生した電力はキャパシタ内に貯蔵されてレーザー発振のために使用されます。

レーザー発振基地の木星周回軌道上での配置ト
地球政府が、木星周回軌道上で核ミサイル攻撃した際の、恒星間宇宙船、揚陸艦および核ミサイル、レーザー発射基地の各々の位置について以下の図にて示します。

核ミサイルは恒星間宇宙船と揚陸艦の軌道との交わる部分で爆発する予定でしたが、レーザー発振基地はその直前で核ミサイルを破壊するために待機していました。
実際には核ミサイルは予定した場所で爆発せず、レーザー発振基地からレーザーが発射される事もありませんでしたが。

恒星間宇宙船、揚陸艦(および核ミサイル)、レーザー発振基地の位置関係



「各種考察」メニューへ