検証1:本当に月に着陸したのか?

1960年代当時、私はまだ生まれてまもないころですが、
1960年代中に人間を月に着陸させるというケネディ大統領の公約は実施されて、実現しました。

当時はアメリカと旧ソ連との間での宇宙開発競争の最中で、
大量の人員を投入した国家プロジェクトとして開始されたわけで、文字通り国家の威信をかけたものとなりました。
私は残念ながらアポロ11号が月に着陸した生の映像は見ていませんが、
(というより、見ていても覚えていなかったかも・・・・・)
歴史的に感動的な映像だったんでしょうね。

さて、本当に月にあの当時の技術で行けたのか・・・・・?という疑惑に対しての私なりのコメントですが、
結論だけ先に言ってしまうと、
「技術的には可能だった」
と言えます。まず心配はないでしょう。

ただし、
「本当にアポロ11号が月に着陸できたのか・・・・・・・?」
という点になると、ちょっと怪しい・・・・・・という意見もあの番組の中ではありました。

着陸時の映像で、
「着陸船のエンジンの音が聞こえてこない、」
という疑惑がありました。
いくら真空中とはいえ、船体の壁を伝わってエンジンの音は聞こえてくるわけで、
その飛行士との交信中に、エンジンの騒音が入ってこないと言うのはおかしい。
だからこれは地上で撮影された映像ではないのか・・・・・・・・・?

でも、この結論にはちょっと納得がいきません。
飛行士はまず、非常事態に備えて月面着陸用の宇宙服を着て、ヘルメットもかぶっていました。
そして軍用機のパイロットが使うようなヘッドホンマイクを使用していれば、声は鮮明に聞こえるはずです。

ただし、月着陸船については、技術的な部分での問題を抱えていたことは否定できないわけでなく、
11号の着陸の際には、コンピューターの処理能力のオーバーで、かなり危険な状態であったようです。
そうした事態も克服して着陸できた事は、やはり今から考えてもすごいと思います。


ただ一つ、番組の中で取り上げられて、疑惑の一つとして扱われていた疑問点があります。
地球の周りには、ヴァン・アレン放射線帯という雲のように取り囲んでいるエリアがあるのですが、
宇宙船はその中を突破しなくてはなりません。

放射線は人間にとって有害でありますが、
有害度を計算するに当たっての指標としては、

放射線の強さ × 放射線帯の通過にかかった時間 

問題となるのは、掛け算して求められた値の問題であって、
番組の中でのコメントだけでは、いまいち納得がいきません。
また、放射線帯の放射線粒子の種類についてもコメントが欲しかったです。
アルファ線粒子(高いエネルギーを持ったヘリウム粒子)ならば、薄い鉄板でも十分防げるのですが、
中性子粒子だと、船体も体もすり抜けてしまうので、これはちょっと問題です。

いずれにしても、この点についてはもう少しコメントが欲しかったです



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