理沙の昼の職場は、清潔で整ったシステム会社のオフィスだった。
大きな窓から均一な光が入り、机も床も整い、空調も快適に保たれている。
求人広告にあった「清潔でクリエイティブな職場」という言葉は、少なくとも清潔さにおいては嘘ではなかった。
理沙の仕事は、画面に表示されたデータを選び、Importボタンを押すだけの単調な作業だった。
取り込まれたデータは線となり、網の目のようなモデルを作っていくが、理沙にはその仕組みの全体像は見えず、ただ指示された作業を繰り返しているだけだった。
周囲の社員もほとんど会話をせず、同僚が辞めたことさえ淡々と流されていく。
終業時刻になると、人々はすぐに席を離れ、広いオフィスには整然と並ぶ椅子だけが残る。
理沙も作業を終え、夕方の街へ出る。そしてそのまま、赤坂の「Shangri-la」へ向かう。
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