12月、新しい監視制御センターへの切り替え作業が始まり、理沙は深夜シフトで重要な移行作業を担当する。
午前7時、新システムは何事もなかったかのように稼働を開始し、交通は普段どおり流れ続けた。
数日間の待機を経て移行は無事完了し、構築チームはささやかな祝賀会で成功を喜ぶ。
ところが翌日、プロジェクト終了に伴いチーム解散と契約終了が告げられる。
さらにカーリーも、新システムによる省人化で月末に職を失うことを理沙に明かす。
それでも彼女は「また探すだけ」と前を向く。
最終日、ベテラン作業員から、現場経験を積み重ね「仕事に選ばれる人間」になるための実務的な助言を受けた理沙は、職歴に今回の経験を書き加える。
仕事は終わったが、自分の中には確かに何かが残っていた。
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