003_17_肩たたきに逢う【あらすじ】

渡米から一年を迎えようとしていた理沙は、ロサンゼルスで仕事が見つからず苦労していた日々を思い出す。
シアトルでは次期バンキングシステムの更改計画が動き始めていたが、投資効果を重視する経営側と技術的な進歩を求める現場との間に温度差が生じ、計画は凍結される。
ダグラスからチームの体制縮小を告げられた理沙は、再び契約終了を迎えることになるが、以前のように動揺することはなかった。
積み重ねた経験を生かせる求人は数多くあり、次の仕事を選べるだけの余裕も生まれていた。
しかし、引き継ぎ資料を整理しながら、理沙はふと考える。
新しい現場で仕事を覚え、成果を残し、次の担当者へ引き継いで去る。その繰り返しを、この先も続けていくのだろうか。
次にどこで働くかではなく、自分は何をしていきたいのか。
理沙の心に、これまでとは違う問いが残った。



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