待ち続けていた国防総省からの分厚い封筒が届き、理沙は技術士官学校への正式な入学許可を知る。
高揚よりも、これから本当に新しい生活が始まるという重みの方を強く感じた。
案内書類には、今回の入校者が60名で、最初の7か月は全寮制の基礎訓練課程に入ることなどが記されていた。
入校まで20日。理沙はアルバイトを辞め、シアトルのアパートを解約し、身の回りの物を整理する。
最後に残ったのは、大きなキャリーケース一つとリュックサックだけだった。
時間に余裕があることから、理沙は飛行機ではなく長距離バスで士官学校へ向かうことを選ぶ。
九月末の肌寒い早朝、空になった部屋をあとにした理沙は、まだ見えない次の生活へ向かって、静かにバスターミナルへ歩き始めた。
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