008_16_「私たちは駒にすぎない」(2)【あらすじ】

土星への出発予定日をすでに過ぎていることを受け、会議室ではなおも打開策が検討される。
ブレントは船体重量を削減する前提でシミュレーションを始め、生活必需品ではなく、木星周回軌道上に残せる機器や装備品を対象に絞る。
エウロパ用無人探査機は予定通り投入するが、サンプル回収は帰還時か次回航海に回す。
ガニメデ着陸船も有人調査ではなく無人で着陸させ、調査後は木星周回軌道で待機させる案に変更される。
灯台衛星は予定通り投入する一方、タイタン着陸船は土星行きに不可欠なため削減対象から外される。
最後に残ったのは、最も重い原子力ラムジェット機だった。
木星大気サンプル採取のための中核装備であり、置いていけば大幅な軽量化になる。
沈黙の中、全員の視線が船長に集まる。船長は理由を語らず、ただ「これは、持っていこう」と告げる。



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