あらすじ_06_06


気になる時には、当の本人にそれとなく訊いてみるものだと理沙は昔から考えていた。タスクリーダーと事務所で2人だけになったときに、
週末の予定を訊いてみると、先約があって空けられそうにないとのこと。対してメンタル女にも週末の予定を訊いてみるとやはり空いていない。
週末の前日にメンタル女に飲みに行こうと誘ってみると、明日は朝から移動なのでと早々に仕事を引き上げて帰った。
2人の位置情報まで把握することも不可能ではないが、フェアでないと思ったので理沙はそこまでにとどめておいた。
月の核融合推進システムの組み立て施設からは、日々の作業進捗報告がやってくるのだが、作業環境の問題、作業要員の体調の問題等、
マイナス要因のために予定よりも2ヶ月の遅れが発生していた。事業団の総裁から理沙に対して作業効率の改善等プレッシャーがかかる。
そんな追い込まれた状況の中、理沙はタスクリーダーとメンタル女が2人だけの場面を再び目撃してしまった。
なにやら深刻な会話をしているようにも見える。そしてメンタル女もその日は理沙に対して話かけてくることはなかった。



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