あらすじ_06_14


理沙は今日も眠っていた。一日のうちのほとんどの時間を眠って過ごす。無理やり眠らされているといった方が正しい。
タスクリーダーはメンタル女と一緒に今日も集中治療室にやってきた。理沙の変わり果てた体を今日も眺め、2人とも無言。
しかし、理沙はまだ命があるだけいい方だった。シャトルの着陸の際の事故でパイロット2人は即死。理沙を含めた技術者5人中、生存者は2人。
生き延びたもう一人は、全身焼け焦げて生命維持装置でかろうじて生き延びている。
理沙はシートの間に身を埋めていたので、全身焼け焦げになる事態からは免れたが、シートごと体が引きちぎられて、
両足は腿の下から切断。機体がばらばらに分解した時に右腕も切断。そして残存燃料による火災で体のほとんどの部分を火傷。
タスクリーダーとメンタル女は、主治医から事実を告げられたとき言葉が出なかった。
しかし、主治医の今日の説明には2人も驚くばかりだった。実施判断を迫られたが前例のないことなので返事に迷う。



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