あらすじ_07_03
支援輸送中佐のもとを訪ね職場復帰を報告する理沙。主治医からは、中佐が入院期間中は軍とプロジェクトに対して調整をとってくれたこと、
プロジェクト継続が困難になるのではないかと思われた時でも、後ろ盾となってくれたことを聞いていた。理沙は中佐に感謝の言葉を述べた。
まだ体の調整も兼ねたリハビリは継続しているので、以前のようなプロジェクトの指揮は難しい事を中佐に話すと、
近いうちにプロジェクト体制の調整が行われるので、それまで待って欲しいと中佐は言った。そして自身の立場も変わることもほのめかしていた。
1か月後、中核メンバーの増員が行われることが決まり、理沙は近く開始される予定のタスクにメンタル女と参画することになった。
月からの帰還時、一緒にシャトルに乗船して亡くなった技術者の葬儀は1年以上前に終わっていたが、理沙は企業を訪ねて関係者と会談し、
その後、家族の元を訪ねた。中には結婚してまもない家族もあった。亡くなった夫の写真を見て理沙は胸が締め付けられる思いをした。
妻は理沙の手を取り、夫の夢であるプロジェクトの完遂を訴えたが、理沙を見つめるその眼には恨めしさが感じられた。