あらすじ_07_06


理沙とメンタル女が東海岸の研究施設に到着すると、プロジェクト責任者からのレクチャーが行われた。
次世代制御システムについては、基礎研究はかなり高度な段階まで進捗していて、あとは実証段階にいつ移行するかというのが最大の課題で、
理沙たち2人は、実証段階に向けての準備、研究機関や企業との調整、倫理的課題に対応する法律の整備の役割を担うことになっていた。
限られた人のみが見ることを許されている最高機密の映像を2人は見せられた。瀕死の人間から脳神経の中枢部分を取り出し生かし続ける実験。
脳神経をシステム回路に直結してシステム機能の一部として稼働させる実験もあった。
目指すところは、今や人間の理解を超えてしまった社会中枢システムの制御を人間の手に取り戻す事。
高度化、巨大化を続けている中枢システムを人間の目に見える形で可視化し、人間の手で制御し、高度判断の最終部分を取り戻す事。
理沙もその研究過程で生み出された技術で生かされているようなものだ。ある意味日々実験台の生活をしているようなものかもしれない。



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