あらすじ_07_12
実施責任者には早速配置換えの件について話し、理沙の役割はメンタル女に引き継ぐことが決まった。
正式な配置換えにはまだ数か月の時間があったので、時間が許す限る研究所での研究を続けることにした。
次世代制御システムの研究は、ある意味自分の体の事を深く知ることにも似ている。研究には自身の体を使用することもあった。
テストには、プロトタイプのシステムが使用しているのと同じ膨大なデータ空間を体験し、仮想現実の世界を体験することも含まれていた。
ついに次世代探査船が完成した。長さが300メートル近くある宇宙船には木星、土星探査探査に必要な観測機材を積み込む十分な余裕があり、
太陽系内を自由に飛び回るのに十分な燃料と、水と食料、衛星に着陸するための着陸船が積み込まれる予定だった。
12名の乗組員の人選も最終段階にあり、最終選考後すぐに発表されることになっていた。
探査船の名称は、いろいろと紆余曲折あったが、結局のところは無難な「エンデヴァー」に決定した。