あらすじ_07_17
支援輸送中佐は事業団の長官とある重要事項について協議中だった。次世代制御システムの件と、木星・土星探査の件についてである。
研究所からのプロトタイプシステムの懸念事項についての報告、そして「エンデヴァー」乗組員に忍び込んでいる刺客について。
どちらもプロジェクト自体が空中分解してしまう要素をはらんでいた。2人はお互いの権限の及ぶ範囲内で事態を好転させたいと努力したものの、
お互いの協力がどうしても必要だった。ただし普段はお互いに犬猿の仲のような立場であり、しかし決定は急を要していた。
そこで2人は腹を割って話し合い、お互いの向かうべき方向を確認し合い、一つの結論に至った。
「エンデヴァー」の乗組員の交代が行われた。公式に乗組員名簿が発表されてから間もないところでの交代発表。
理由としては乗組員の一人の健康上の理由と発表された。そして予備搭乗員リストの中から理沙が割り当てられる。
理沙はさっそく船長と会って乗組員としての仕事内容の説明を受け、慌ただしく引継ぎが行われた。