あらすじ_10_21


木星へ作業プラットフォームが出発したあとに、事業化が軌道に乗るまでの間の現場管理体制について協議が行われ、
幹部メンバーが交代で木星に行き作業監督をすることが決まった。滞在期間は各自2か月。地球からの移動時間各2か月含めると6か月間。
理沙も自ら作業監督を申し出て、理沙の木星への出発は20か月後にスケジュールされることになった。
半年ほど家を空けるので、ハウスメイドを探していると元支援輸送大佐との雑談の中で話したところ、自身の孫娘を紹介すると彼は言った。
2週間後、祖父の無茶振りを理不尽に思いつつ、孫娘は理沙の家に向かっていた。祖父からは気難しい少佐だから気をつけるよう吹きこまれていた。
場所を教えてもらった家の庭に、Tシャツとジーンズの女性が忙しく庭掃除をしているのが見えた。掃除を終えて芝生に水を撒き始める。
自分に気づいているのだろうかと思い、彼女に声をかけるとはっとして手元が狂ったか、彼女はシャワーを間違えて自分に向けてきた。
孫娘はずぶ濡れになってしまった。ごめんなさいと理沙に抱きつかれたが、孫娘は最悪な気分だった。



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