あらすじ_11_05


生産プラントBの出発に向けて、L3作業ステーションの作業は慌ただしくなった。理沙はプラン変更をエネルギー省の担当者に説明すると、
担当者は山のような質問と課題事項を理沙にぶつけてきた。しかし、担当者の考え方が徐々にわかってきた理沙は、
会議の場で即座に回答、または反論、リアルタイムで裏を取って課題への対応策と、機敏に反応した。
すべては現場を守っているリーダー達を背後から支えるのと、さらにその背後に控えている協力会社への期待に応えるためだった。
その反面、理沙の帰宅は毎日のように遅く、週に3日の孫娘のハウスキーピングも、理沙と会うことなくすれ違い状態。
理沙が孫娘のために出勤前に残すメッセージと、孫娘が帰宅時に残すメッセージがお互いの接点になっていた。
その日も遅くなることを見越して孫娘は自宅で待っていたが、結局のところ理沙は帰宅しなかった。
メッセージを残して家を出る孫娘。ちょうど同じ時刻に理沙は、本部事務所で部下と生産プラントBでの作業を見守っていた。



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