あらすじ_11_20


理沙の地球帰還のために交替要員としてやってきた本部リーダー、生産開始のための引継ぎをすると理沙は連絡船で地球へと向かう。
帰還中の連絡船の中で、生産開始のセレモニーを見守る理沙。ささやかで寂しいセレモニーだったが、生産は開始された。
地球へ帰還すると、本部に寄らずにまっすぐ帰宅した。自宅では孫娘が待っていた。髪型を変えていた彼女を理沙はさっそく抱きしめた。
初めて会った時から比べて、孫娘は精神的にタフになったように見える。仕事が一段落したときにはいつも孫娘と休暇を過ごすのだが、
今回の休暇は孫娘の希望で2人で東京に行った。観光地を歩き、理沙の思い出の土地である横浜で東京湾の夜景を眺める。
短い休暇を終えて本部に戻ると、毎日行われる木星との間の作業進捗確認と、協力会社との作業進捗と課題共有のための会議。
すべての物事は直下の部下たちが主導してくれるようになったので、理沙がわざわざ前面に立って動く局面は減ってきた。
自分の時間が増えてきて、寝室兼書斎にはアンティークな置物やレトロなオーディオ機器が並び始めた。



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