あらすじ_12_05


航空機メーカーの技術者から連絡があり、理沙は自己複製ロボットのテストにかかわった担当者の報告会に出席した。
太陽/地球L3に係留された小惑星に、一対のロボットが小惑星表面に降下するところから始まり、増殖開始、増殖により小惑星が徐々に侵食され、
小惑星表面に数十万体になるまで増殖したところを映像で見せられた後は、現在の小惑星の様子が映し出される。
ロボット達は姿を変えて、巨大な生産プラントの構造の一部となり、原子力ラムジェット機の生産開始を待っている状態だった。
理沙は部外者秘の状態で成果をあげた技術達に感謝し、木星でのラムジェット機のストレステストが完了するまであと少し辛抱して欲しいと
木星のヘリウム3生産事業に対する世間からのバッシングにも触れつつ、技術者達のモチベーションを上げる話をした。
つい数日前の出来事であるが、元「エンデヴァー」船長と理沙は一緒に食事をした。
大統領選に落選し、多額の資金を失って借金まみれの状態だったが、理沙の予想に反して彼はまだ熱意を失ってはいなかった。



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