あらすじ_12_14


結婚式当日。早めに起きた理沙は、酔いつぶれた元大佐を介抱したあと着替えを始める。ちょうどいいドレスを選ぶのに少々時間がかかったが、
式開始1時間前に会場に到着。新郎新婦の両親と親戚だけでもそれなりの人数になり、理沙は初めて見る親戚達とどうでもいいような雑談をする。
元大佐が夫人を連れてようやく会場に到着。軍関係の知人と一緒に入ってきて、知っている士官を見つけた理沙はそこでようやく落ち着いた。
孫娘の様子が気になってドレスルームを覗いてみると、ちょうど支度を整えて純白のドレスに身を包んだ孫娘がいた。
いつも見慣れている姿とは全く違う、見違えるような美しい姿に、理沙は孫娘を優しく抱きしめ、彼女の不安な気持ちを和らげようとした。
開始15分前になったところでアナウンスがあり、理沙は式場に入りさきほど会話した士官の隣に座り、ドレスルームで見た孫娘のことを話した。
牧師が式の開始を告げて賛美歌が始まった。全員の視線が、祭壇の前に立っている新郎から入り口に向けられる。
入り口のドアが開いた、差し込んでくる柔らかな陽の光が逆光になった状態で、父親と孫娘が会場に入ってきた。



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