あらすじ_12_16


太陽/地球L3の自動化生産プラントで改良型原子力ラムジェット機の60機が完成、木星の作業ステーションに向けての輸送がただちに行われ、
第二期400機の生産が開始された。60機が木星に到着した時には400機もすでに完成し、輸送開始とともに第三期540機の生産が開始された。
自己複製ロボットによる巨大構造物構築の実証実験は完了したので、事業団内部では検討事案の一つでしかなかったスペースコロニー計画が
具体的な事案として取り扱われることになり、建設資材の確保のためにトロヤ小惑星群から地球/月L4への輸送が承認された。
改良型ラムジェット機の60機追加による、ヘリウム3増産が事案の具体化に向けて大きな力になった。2年後のフル生産体制も見えてきた。
理沙の仕事はフル生産体制に向けての事業管理体制の確立、事業団内については理沙が担当している管理業務の後進への引継ぎだけとなった。
プライベートでは、趣味の時間が増えたので本と音楽コレクションが着実に増えていた。結婚した孫娘にはまもなく子供が産まれるところだった。
大統領選が始まり、「エンデヴァー」元船長は再び出馬した。ちょうど同じ日、10年後の完成に向けて最初のスペースコロニーの建設が始まった。



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