あらすじ_13_06
基地に到着した調査グループは、基地の管理職スタッフから歓迎を受けた。空港ロビーでの立ち話のあとは行政官が立ち合い基地の中を案内された。
たったの1年弱で構築されたとは思えないほどの整備された基地内。長い廊下を歩きながら、市民ホールや住居区、商店街について説明を受け、
過酷で寒冷な場所にある基地とは思えないほど、空調は南国を思わせるほど快適だった。基地のはずれにある巨大な核融合炉が熱と電力を生産し、
中央監視室での行政官の説明では、1200人の住人は各自がそれぞれの役割を果たし、閉鎖系自律型システムを維持しているとのことだった。
ではなぜ事故は起きたのか、理沙は時々すれ違う住民の笑顔、明るく会話している様子を見ながら疑問に思っていた。
基地内の視察を終えて、一同が行政区画内の会議室に集まったところで、行政官から現時点での調査結果の報告が行われた。
死亡した8名のプロフィールについて再確認ののち、司法解剖の結果が報告されたが、不審な点はなく例えていえば突然死の状態。
住んでいる場所もばらばらで事件と考えることも難しい。会議は終わり、調査グループはセキュリティセンターに案内された。