あらすじ_13_08
タスクチームは早速事故原因の調査として、事故の背景となる情報の分析を始めた。現場検証はすべて完了してデータ化されているため、
かき集めて総合的に分析するだけだったが、8人の生活記録には事故の時刻寸前まで全く問題はなく、一瞬で命を失ったという状態だった。
基地の生活インフラ設備の問題だろうかと疑ってみても、中央管理システムの記録にも何も疑うべき点はなく、
6人のメンバーが集まっての結果分析会では、全く問題はなくいったい何が原因なのか不明との言葉しか出なかった。
理沙は、システムの記録を調べた結果では、と前置きして原因となる要因は見当たらないとした。しかし腑に落ちないところがあり、
さらに視点を変えて多角的に調査をする必要があることをリーダーに説明した。とはいえ、まだ確定した手段はなかったが。
翌日、理沙は基地の司令官と会うことにした。メンタル女の部屋から見つけたノートを見せ、内容を見た人が他にいないか尋ねると、
自分と行政官だけだと答えた。さらに彼は、今回の事故調査で理沙をタスクメンバーに含めるよう進言したのが自分であることを明かした。