あらすじ_13_09


理沙はメンタル女の残したノートの中で気になった、「もし私の身に何かがあったら」という記述について司令官に尋ねた。
一時は次世代システムのプロトタイプ構築でともに働いた理沙なら、事の真相を調べ上げてくれるという彼女からの推薦の言葉をきっかけとして、
司令官は調査タスクメンバーに理沙を加える事を、軍の上層部に進言したとのことだった。また、メンタル女の仕事の真の目的を知っているのは
司令官と行政官だけだということもその時に初めて理沙は知った。タスクリーダーであるシステム解析担当は単に職務上必要な人間でしかなく、
実際のキーマンになるべきは理沙であることを司令官から告げられた。理沙はその他にもノートの中から気づいた点を伝えようと思ったが、
いったん司令官の部屋を引き上げてタスクチームの作業場に戻った。解析作業は目立った進展がなく、タスクリーダーは悩んでいた。
理沙はタスクリーダーに、ひとつの仮定であると前置きしたうえで、メンタル女の残したノートから推測した事故原因について話した。
基地の管理システムは完璧であるが、常に矛盾を抱えていて、矛盾を隠すための行動が今回の事故を起こしたというのが理沙の推測だった。



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