あらすじ_13_18


司令官と軍上層との間での会談で、調査チームを解任し地球に戻すことが司令官から申し入れされた。結局のところ原因もわからず
ただ時間を無駄に過ごしているだけというのが司令官の言い分。リーダーは今までの調査状況と理沙の中枢システムへの接近記録をもとに、
再考してほしいと軍上層部に進言した。第三の事故はまだ起きていなかったが、理沙は時間の問題だと考えていた。
仕事が止まって暇を持て余しているところ、理沙がホテルの部屋で横になっていると、再び現実と裏現実の世界をさまよい始めた。
理沙がどす黒い闇の中に目を凝らすと、奥の方に輝きの違う2つの瞳が見えた。その瞳の方に向かって真相は何かについて問いかけた。
闇の中の2つの瞳は直接理沙の心の中に、あるべき未来について語りかけてきた。人々の総意に耳を傾け、すべての人の心の中に踏み込み、
必要であれば調整する。最適で最良の結果に向けて進み、それこそが究極の住民主体のコミュニティの姿であると。
理沙は同じような言葉を以前どこかで聞いたような気がした。中国の崩壊の原因についてのメンタル女の調査レポートである。



あらすじ(13)表紙へ