あらすじ_15_03


木星で2か月間行方不明だったことが伝わっていなかったので、孫娘はいつ理沙が帰宅してもいいようにと毎日自宅で待っていたのだが、
理沙からの連絡は一切なし。軍のツテで上司である支援輸送大佐と会話することができたのだが、安否は不明とのことで、
孫娘は不安な気持ちのままさらに2か月以上の時間を過ごすことになった。その後突然に上司である支援輸送大佐の方から孫娘に連絡があり、
テキサスの病院で彼女は、支援輸送大佐同席で医療班チームリーダーから理沙の現在の容体についての説明を受けた。
そもそも木星での2か月間の行方不明期間については説明すらなく、孫娘は動揺のため気分が悪くなりその場で気を失ってしまった。
ようやく気分を取り直した彼女は、機械に囲まれて回復処置中の理沙の姿を見て、ようやく現実を受け止めることができた。
自分自身で生命の維持するまでは時間がかかりそうだとの説明をリーダーから受けたが、心身ともに元通りの理沙に復帰する見込みはなく、
孫娘は最悪の事態についての覚悟をしなければいけないと思った。モニター上の波形表示だけが今の理沙の生命力の証だった。



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