あらすじ_15_07
療養所に軍本部からの迎えの車がやってきた。理沙は付き添いでやってきた士官といっしょにワシントンに向かうことになった。
軍本部では、タイタン基地での調査チームリーダーの上司である少将と、数名の士官、理沙の上司である大佐が待っていた。
少将からはタイタン基地での仕事に関してねぎらいの言葉があったが、同席の士官たち、大佐はその間も沈黙状態。
会議室が異様な雰囲気だということを理沙は感じた。次に士官の一人から会議の目的についての説明があり、理沙の考えは徐々に裏切られていった。
タイタン基地での調査チームとしての報告は、すでに少将含めて会議室のメンバーすべてが内容を把握していたが、
その後の地球への帰還中に生じた事故について、真相を解明したうえで、しかるべき処置が必要があれば対応しなければならないとの事。
特に木星で要人輸送用の高速艇に乗り込んでから、事故で理沙を除いた調査メンバー5人が死亡した件について、理沙から説明が必要であると述べた。
別な士官が、事故の背景について事実にもとづいた説明を始めた。理沙は徐々に気持ちがいら立ってくるのを感じた。