あらすじ_15_11
高速艇の事故に関連した、理沙の処分に関する査問委員会が行われた。理沙が処分に値するのかについては、関係者の間でも議論があり、
そもそも高速艇の事故についても、決定的な事故原因は判明しておらず、そのような状況の中で理沙が乗組員を見捨てた件は、
切り離して審査すべきだという意見があった。高速艇の事故は回収された残骸が非常に少なく、フライトレコーダーとボイスレコーダーの情報が全てで、
関係者の一部からは信ぴょう性についての疑問も上がっていた。さらには理沙の参画したタイタン基地での事故報告の考察についても
まだ分析中で、もし結論で述べられていることが真実であるとすれば、世の中の根幹が揺るがされる大問題に発展する可能性があった。
理沙の上司である大佐からは、審議はすべて切り離して行われるべきで、理沙が乗組員を見捨てた件については単なる責任問題として審議し、
他の2つの事故分析に焦点を当てるべきだという意見があがった。1か月間の審議期間で軍法会議の方針は決まった。
まずは、タイタンでの事故調査レポートについての内容精査。並行して理沙の高速艇事故の責任について審査されることになった。