あらすじ_16_06


タイタンの司令官の証拠人招致についての検討結果が告げられたが、結論としては今回の事件に対して直接のつながりが考えられず
関連性のない事件についての議論は今回の裁判の目的でない、との今までの判断と全く進展のないものだった。さらに関連性のない事件について
再度今回の裁判で持ち出さないようにと戒告されることになり、理沙と弁護人は再び振り出しに戻された心境になった。
理沙の記憶データの分析については、まだ議論の最中にあるということで、まだ望みがあったが、取り上げられる可能性は低いと弁護人は予想した。
原告は証拠の提出は終わったため、理沙の責任に対する刑の要求を述べ始めた。他人よりも自分の命を守ることを優先した行動は
士官としてあるまじき行為であり、職務放棄に匹敵する重罪にあたると判断した。まだ事の真相がはっきりしていないのに責任追及とは何事かと
弁護人は反論したが主張は認められなかった。引き続き理沙の口頭弁論が行われ、自分が関与していない事故についてなぜ責任追及されるのか
自分が記憶している事実と記録データが示す内容は全く異なるものであり、誰かが作り上げたものだと反論した。



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