あらすじ_16_18
理沙の記憶の中の真実をオペレータたちは目撃し、記録データとの大きな矛盾を指摘され、立会人たちが動揺しているところを横目に見ながら
理沙はその存在に対して、この先の自身に対する扱いについて問いかけた。分析が行われたのちに評価と判定が行われることになるが、
中枢システムの事実改ざんについては、社会に大きな課題を突き付け、反対運動が世界中で発生し止められなくなる可能性があった。
その存在は、理沙に一つの提案をもちかけてきた。理沙は今回の高速艇事故についての責任を追及されることはない。
今回の件でのシステム的課題をさらに追及することがなければ、生き続けていくことができるだろうと。ある意味脅迫のようなものだった。
理沙は即座に同意した。その存在に対して理沙は敵対する気持ちはなく、お互いに共存が必要な事は認めていた。
今の便利で快適な世の中はシステムが存在して可能になる事であり、今後さらに協力関係は不可欠なものになるはずだった。
ただし、今後同様の矛盾を引き起こすことが無いようにと、釘をさすことを理沙は忘れなかった。今までに失われた犠牲者のためにも。