あらすじ_17_13
客に2人の新人を紹介し、接客の仕方についてはやりながら覚えさせることから始めた。軍や事業団とは違って厳格な決まりは作らなかったが、
理沙は2人の個性を観察し、一人を理沙に替わるリーダーになるように育てようと考えた。年も2歳離れていて上下関係としてもちょうどいい。
昔、理沙を店にスカウトしてくれた、親友のような存在をイメージしながら、年上の女の子に対しては責任感が育つように接し、
年下の女の子には、年上の女の子を尊敬し、支える存在になれるように接した。理沙が店にいる間は店でのすべての責任は理沙が持つが、
店の開店準備は徐々に2人に担当させるようにした。なじみの客を増やせるように、客との会話も2人に任せて理沙が口をはさむ事も減らした。
自分が開発局に戻ることについてはいずれ話すべき時に話す事にして、自分のもう一つの仕事については2人には一切口にしなかった。
2か月経った頃には、2人は互いに協力しながら客を普通にもてなしていた。最初の頃の馴染みの客から、理沙はお局様と陰口を言われる事になったが、
2人が店に違った雰囲気を作ってくれて良かったと理沙は思った。そんなある日、一人の女性客が店に現れた。