あらすじ_17_17


リモートでの会議ではなく、ワシントンへの出頭を要請され、理沙は2人の女性店員に店を任せて1週間の予定で店を空ける事にした。
新型宇宙船の管理体制を決めるための軍/開発局の間での打ち合わせは、事務レベルでは1年前から行われているが、
具体的な人員体制が確定し、管理職となる予定の人物がはじめて一堂に集まり、役割分担含めた調整が始まることになった。
会合の場で、理沙は管理職となる面々を眺めた。軍側の人物は半分近く理沙が知っている人物だった。中には軍に在籍していた頃に
理沙とそりの合わなかった人物もいたが、立場が変わったことが幸いした。理沙は堂々と場内を見渡して彼らに対し笑顔で挨拶した。
確定した人員体制が発表されて、理沙は3人の指揮官のうちの一人となった。ほかの2人は軍から選出され、一人は理沙の隣に座っている大佐。
もう一人は、現在太陽/地球L3で新型宇宙船の建造に立ち会っている女性士官である。隣に座っている大佐と理沙は初対面だった。
潜水艦の艦長から宇宙船の艦長へいきなりの配置換えだったが、前線で働いた経験の長い人物だった。初対面での感じはそれほど悪くはなかった。



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