あらすじ_21_03

理沙と実施主任の丁寧なプレゼンテーションを賞賛しながらも、技術系役員は、2人の努力は自分たちの思いとは相いれないものであり
自分たちが推進する太陽/地球L3でのレーザー発振ステーションのプランのメリットを淡々と説明してきた。言葉は穏やかではあったが
理沙たちのプランを酷評し、ネガティブな意見を列挙しているようなものだった。予算は間もなく申請され、ゴーサインが出れば
いつでも構築に取りかかれるほどに準備は万端な状況。タスクチームが作成した立体画像が目の前に披露され、数十キロにわたり設置された
太陽光パネルはかなり壮観な眺めだった。技術的にもそれほど難しいところはなく、大出力エネルギープラントについて力説した実施主任は
すっかりプライドをへし折られたように見えた。しかし、これも理沙にとってはまだまだ想定の範囲内だった。
タスクチームを交えた再度の技術セッションの場を理沙は要望し、3日後に再び理沙と実施主任は同じ会議室での会議に出席した。
タスクチームからも2人の技術者が出席していた。互いにプレゼンテーションの資料は視聴していたので、さっそく技術者同士の議論が始まる。



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