あらすじ_21_06

フィラデルフィアの駅に降り立った理沙と実施主任。駅からタクシーに乗り郊外にある自宅に向かったが、2年間での環境の変化は衝撃的で
世界的な感染症による経済の停滞、混乱により発生した暴動と略奪、荒廃してしまった中心街を見ながら2人はしばらくの間言葉が出なかった。
郊外の自宅は幸いにも暴動の影響はなく、こじんまりとした実施主任の自宅では家族が待っていた。妻と娘が2人。上の娘の彼氏がちょうど家に来ていた。
警戒態勢にあるため自由に外出ができなかったので、終日を家で過ごし、料理でのもてなしと家族との会話は夜遅くまで続いた。
理沙は夜遅くにテキサスにいる孫娘のもとにメールを書いた。時間ができたら自宅に立ち寄りたいと思っているのだが、なかなか時間が取れない事。
家族の無事を心配している事など。翌日には車で実施主任の家族と一緒に近所のショッピングモールに買い物に行き、
家族との3日間はあっという間に過ぎた。3日目夕方には再び駅に行き、ワシントンへと戻ったのだが仕事をしばし離れて気分はリセットされた。
孫娘からは夜にメールの返信のかわりに直接電話がかかってきた。ホテルで夜遅くまで理沙は孫娘ととりとめもなく話をした。



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