あらすじ_21_08
ようやく気持ちに勢いが出てきたと思った矢先、夏のバカンスの時期になり、上層メンバーが一斉に休みを取ってしまったため、
会議は一旦中止になった。3週間のブランクができてしまい、理沙と実施主任はあっけにとられたが、彼らと同じように休みをとることを決め、
理沙と実施主任は個別に行動することにした。実施主任は自宅で過ごし、理沙はまずはテキサスに行き孫娘と過ごすことにした。
テキサス行き前日に突然電話したので孫娘は急なスケジュールに驚いた。長官からの先日の忠告もあり、理沙はボディガードを臨時で雇い、
テキサスに向かったが、空港から市街地へ向かう間の風景は記憶に残っているイメージから激変し、この世の終わりのような荒廃した場所もあった。
市の中心では時々発生する暴動に備え警備は厳重で、タクシーは何度も検問で止められた。遠くから時々爆発音も聞こえていた。
中心街を抜けて郊外に向かう高速に乗ると、ようやく物々しい状況はなくなり、高速を降りてしばらく走ると懐かしい光景が見えてきた。
海岸沿いをしばらく走り、昔のように南国の植物が植えられている歩道を眺め、理沙が以前住んでいた住宅街に到着した。