あらすじ_24_04
いつでも出発準備はできていた。しかし艦長はいつまでも待機状態でいてほしいと思っていた。そんな平穏な日々は突然に終わりを迎えた。
大統領からの突然の出発命令に中央制御室は一気に緊張した。艦長は命令を再確認し、間違いない事を確認すると発進を指示、
揚陸艦は木星へ向けて静かに動き出した。揚陸艦の近くで作業管理をしていた工作船の窓から、作業監督はゆっくりと敬礼をする。
巨大宇宙船の発進の際にも、強烈な核融合推進システムの光は地球上の天文台で観測されたが、今回も緘口令が敷かれてうやむやにされた。
すべてをうやむやにして、大統領は最初から存在していなかった事にしたいと考えていたが、システムの世界に入り込んで全てを知った理沙と直子は、
この事を広めて大きな騒ぎに発展させようと考えた。とはいえ、原因不明な大量の情報の大洪水の流れが非常に気になる。
理沙の部屋で再び元の世界に戻った2人は、まずは大佐も含めて3人で自分たちが見た事実について伝えた。情報の出どころは伝えなかったが、
大佐は特に疑うこともなく2人からの情報を受け入れた。管理職全員を緊急招集し、いずれ近々に明らかになるとの前提の元で状況説明が始まる。