あらすじ_24_05
2隻の揚陸艦が、攻撃の意図をもって木星に向かっていることについての理沙からの説明が終わると、会議室は重苦しい沈黙に包まれた。
しかし理沙は気持ちを前向きに保ち、負ける事はない事を強調し、実施主任はまもなく防衛体制の構築が完了することを説明した。
会議の翌日には、理沙は全作業プラットフォームの作業員に向けて、揚陸艦が木星に向かっている事と防衛体制が完成間近であることを説明し、
必要最小限の作業員を残して、全作業プラットフォームの作業員、住人を宇宙船の居住区に避難させることを説明した。
作業員、住民が1つの場所に集結することで、死亡リスクが高まるとの懸念の声が上がったが、軍艦並みの強度の設計であり問題はない事を強調した。
その3日後には、宇宙船の居住区含めた主要な部分についての氷パネルでの保護が完了した。氷パネルに包まれた宇宙船は
氷衛星のように光り輝いているように見えた。さっそく各プラットフォームからの作業員、住人移動の準備が始まる。
守りを進めるとともに、理沙は地球政府に対しての攻めも並行して進めた。大統領から毎日のように強気な発言が聞こえてくるからだった。