あらすじ_24_06
事あるごとに大統領は、資源を独占し太陽系内の物流を支配している木星の行動を、わがままな暴君のようであると非難し、
そのトップである理沙の事を個人攻撃した。事業団でプロジェクトを監督していた時や、軍法会議で責任追及された等、
人生での修羅場は理沙には山ほどあったが、今回も受けて立つと決めた以上は口喧嘩もとことん戦い抜いてやろうと思っていた。
自分の事をわがままと言うのであれば、国内政策での失態、特に感染症対応と経済政策の失態について無策なのを覆い隠して、
外部に敵を作り国民の目をそらさせようというのは、わがまま以外の何者なのか。自分たちはただ単に国を支える過酷な仕事に対して
正当な報酬を求めているだけなのに、権利を主張すると騒ぎ立てて力でねじ伏せようとしているだけ。私達こそ弱者の味方だと皮肉をこめて反論。
権利の主張に対して、武力でもってねじ伏せて抹殺されようとしていることを説明し、証拠を見せる事も可能だと大統領に詰め寄った。
理沙の主張に対し、徐々にであるが世の中の弱者たちが動き始めた。どこからともなく証拠となる情報が理沙の元に届き始めた。