あらすじ_24_07
作業員、住民の宇宙船居住区への避難が始まった。毎日のように各作業プラットフォームからシャトルが到着して、居住区へと人々が移動する。
広い庭とところどころにある公園が美しい居住区だが、公園には仮設の避難所が建設されて避難者が生活できるようになっていた。
それでも足りないので、住宅の庭にも避難所が造られ始めた。突然の変化に元々の住民たちからは戸惑いの声もあったが、
戦いに備えるというモチベーションのもと、元々の住民と避難者の間には、不便を我慢して共に協力しようという意識があった。
避難が完了すると、居住区では現/新居住者の間のコミュニケーションを目的にささやかな祭りが催された。共に協力し生き残ろうという気持ちからか。
3倍に膨れ上がった人口を養うために、食料の増産が行われ、宇宙船の全セクションが多忙な状態になった。中央制御室も同様で、
管理職の育成が終わり、いったんは後任にすべてを任せていた理沙と直子だったが、非常時であることから当直に戻ることにした。
正直なところ、理沙は中央制御室での生活が自分に会っていると思っていた。少なくとも、自室でディスプレイ越しに管理職を見守るより張り合いがある。