あらすじ_24_17

宇宙船と揚陸艦は木星を間に挟んでちょうど正反対の位置関係だった。早期警戒衛星が揚陸艦から飛翔体が発射されるのを検知。
開戦のサインと判断した理沙はレーザー発振基地の発射システムのロックを解除、事前に定めた手続きに従いカウントダウンを始める。
飛翔体の予定軌道がすぐに作戦テーブルのディスプレイに表示される。宇宙船を狙っているのは間違いなかった。飛翔体は1つとは限らない。
レーザー発振基地は、狙われないように常に軌道を不規則に変えながらも、揚陸艦と飛翔体を狙い続ける。もうすぐ射程距離内に入る。
揚陸艦から一番近いのは作業プラットフォームEだった。残り少ない10名の作業員には既に警戒指示が出されている。
作業プラットフォームEの中央制御室内でアラート音が鳴り響く。レーザー発射前のガイドレーザー照射検知のアラートである。
攻撃されるのは時間の問題。しかし、巨大な構造物の作業プラットフォームはそう簡単には動き回ることができない。
揚陸艦に発射するのが早いか、または作業プラットフォームが攻撃されるのが先か。理沙が気にしなければいけない事は他にも沢山ある。



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